宿便嵌頓
高齢の人などで、便秘でたまった便が肛門のすぐ手前の直腸の中で大きく
固まってボールのようになって、直腸にはさまってしまうようになることがあります。
直腸や肛門の働きが極端に低下することが影響しています。
こうなると、いくらいきんでも気張っても、さらには
浣腸を試みても、
まったく便は出ず、どうにもなりません。
これが宿便嵌頓とされています。(ちなみに、嵌頓とは普通、腸の一部などが垂れ下がったかたまりをいいます)。
宿便があると、ちょっとづつ便汁が出る程度で、正常なかたまりの便は出ません。
一日じゅう便意があり、直腸の耐えがたい
不快感や肛門の膨満感、
強い残便感などがあります。ときに全身の状態が悪化したり、衰弱したりすることもあります。
肛門の周囲が異常に炎症を起こしているのも特徴と言えるでしょう。