結紮切除法は、内痔核の手術法としてもっとも一般的なもので、世界中で行われています。 手術にかかる時間は1ヵ所15分ほどで、入院期間は10日〜2週間ほどです。 この手術の長所をあげると、以下のようになります。

1.肛門に対して縦の傷で治るため、肛門が狭くならない。
2.手術の傷が小さいので、術後の痛みも少ない。
3.手術時間が短い。



内痔核に対して、ほとんどの肛門科で行われている手術が、痔核結紮切除術という方法です。 内痔核は多くの場合、肛門管の歯状線より奥の、時計に見立てて3時、 7時、11時の部分の三箇所に位置する血管に3〜4個できます。

その3〜4個の痔核それぞれに対して、それらの血管流入部の根元を縛って(結紮して)、 痔核を切除します。その後、肛門粘膜を寄せ合わせて縫っておく半閉鎖法を行う場合と、 縫わないでそのままにしておく方法とがあります。