最近、半導体を用いた新たなレーザー療法が研究、 開発され、注目されています。ICG併用半導体レーザー療法です。

ICG(インドシアニン・グリーン)とは、肝臓の機能の測定に用いる色素で、 人体に注入しても無害です。このICGにレーザー光線を吸収する性質があり、 これを利用することでレーザー光線の照射をコントロールして行うレーザー療法です。

<ICG併用半導体レーザー療法の治療効果>
通常、Ⅲ度の内痔核は外科手術によって切除しますが、 ICG併用半導体レーザー療法を行うことで、内痔核を切除しないで縮小することができます。


内痔核に対して、ほとんどの肛門科で行われている手術が、痔核結紮切除術という方法です。 内痔核は多くの場合、肛門管の歯状線より奥の、時計に見立てて3時、 7時、11時の部分の三箇所に位置する血管に3〜4個できます。

その3〜4個の痔核それぞれに対して、それらの血管流入部の根元を縛って(結紮して)、 痔核を切除します。その後、肛門粘膜を寄せ合わせて縫っておく半閉鎖法を行う場合と、 縫わないでそのままにしておく方法とがあります。