レーザー光線は、人工的につくられた電磁波の一種で、一定方向に直進する性質があります。 医療では、レーザー光線がもつ熱作用や切断作用を利用し、 手術の際にメスとして使用したり、患部に照射して腫瘍を焼灼することに用いています。


内痔核に対して、ほとんどの肛門科で行われている手術が、痔核結紮切除術という方法です。 内痔核は多くの場合、肛門管の歯状線より奥の、時計に見立てて3時、 7時、11時の部分の三箇所に位置する血管に3〜4個できます。

その3〜4個の痔核それぞれに対して、それらの血管流入部の根元を縛って(結紮して)、 痔核を切除します。その後、肛門粘膜を寄せ合わせて縫っておく半閉鎖法を行う場合と、 縫わないでそのままにしておく方法とがあります。