ビフィズス菌が増えると、老化も発がんも抑えられます。 ネズミに与えているエサにヨーグルトを14%添加すると、 ネズミの平均寿命が8%延びます(荒井ら:1980年)。 また、ネズミの死因で、がんの発生と腎臓の障害によるものは明らかに低下していました。

ヨーグルト入りのエサを食べていたネズミの腸内フローラ(腸内細菌叢)は、 ふつうのエサを食べていたネズミのそれよりも善玉ビフィズス菌が約10倍多かったのです。 生まれつき肝臓がんになりやすい実験用のネズミを飼育すると、 その75%が肝臓がんになりますが、このネズミにビフィズス菌製剤を加えたエサを与えると 肝臓がんになる率が46%まで低下します。

人間では、ビフィズス菌製剤を投与すると膀胱がんの再発が30%低下するという報告があります。 (東京大学泌尿器科・筑波大学泌尿器科)。

<ビフィズス菌を増やす方法>
乳糖を多くとる
赤ちゃんは、母乳に含まれる乳糖でビフィズス菌を腸内細菌の95%まで増やします。 ビフィズス菌は乳糖を分解して酢酸をつくり、腸内を酸性にします。 悪玉菌のウェルシュ菌は、酸性の腸内では生育できないので相対的にどんどんビフィズス菌が増えるのです。 乳糖は、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれています。
オリゴ糖を多くとる
食物繊維を多くとる
生きたビフィズス菌製剤を飲む

<ビフィズス菌を減らすもの>
◆ストレス
◆経口の抗生物質
◆食品に含まれる合成保存料
◆高脂肪・高タンパク・低食物繊維食
◆腸洗浄