ジオン(消痔霊)
ジオン(消痔霊)は、1979年に中国中医研究院広安門医院の史教授が考案した内痔核の手術法を、
日本で改良したもので、平成16年7月に、厚生労働省に承認された手術法です。
ジオン(消痔霊)は、硫酸アルミニウムカリウムを主成分とした薬液を内痔核の上方と中央の粘膜下層、
中央の粘膜固有層、および下方の
4ヵ所に注入し、
硫酸アルミニウムカリウムによって痔核の間質に炎症を起こして、痔核の硬化・退縮を期待する治療法です。
内痔核の手術法
内痔核に対して、ほとんどの肛門科で行われている手術が、
痔核結紮切除術という方法です。
内痔核は多くの場合、肛門管の歯状線より奥の、時計に見立てて3時、
7時、11時の部分の三箇所に位置する血管に3〜4個できます。
その3〜4個の痔核それぞれに対して、それらの血管流入部の根元を縛って(結紮して)、
痔核を切除します。その後、肛門粘膜を寄せ合わせて縫っておく半閉鎖法を行う場合と、
縫わないでそのままにしておく方法とがあります。